一般社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会中部支部 Consultants of Landscape Architecture in Japan |
公園・緑地に期待される役割は時代とともに多様化しています。中部地域においても、以下に示すように緑に関わる社会資本整備が一層重要になっています。 ①安心・安全な地域社会のための防災機能や減災機能の拡充 ②公園緑地の整備や緑化推進による低炭素社会、環境共生機能の拡充 ③新型コロナ危機を契機とした公園の活用と健康的なライフスタイルの推進 ④コンパクト・シティのための公園緑地の保全活用、ストック再編、都市農地の振興 ⑤公園の魅力と競争力向上のための良好な景観形成や観光振興、民間活力の導入など
近年、新規公園の建設事業や公園緑地の計画・設計は減少していますが、パークマネジメントやエリアマネジメント、公園のスマート化、公園と街路の賑わいづくり、子育て支援・福祉等、新規ニーズへの対応が求められています。また、公園再整備計画や大型テーマパーク(ジブリ)の開設、公園施設長寿命化計画やその後の更新計画、民間事業者の公園への参画など、新たな需要の兆しも見られます。 当支部はこうした状況の中、平成29年の都市緑地法等の一部を改正する法律を受け、Park-PFIなどの民間活力の活用をはじめ、公園・緑地を巡る情勢の変化に対応し、良好で快適な公園づくり、みどりのまちづくりを推進するため、以下の方針をもって事業を進めます。
SDGs(持続可能な開発の目標)の理念に基づき、豊かな自然を守りつつ、住み続けられるまちづくりの実現に向けて、長期的には地域の人口減少とコンパクト・シティ化に伴う空閑地の活用や、土地利用再編成によるまちづくりについても鑑み、都市緑化などの将来のみどりのあり方の指針について検討します。
短期・中期的には安心・安全な地域社会づくりをめざし、防災・避難緑地整備を推進するとともに、低炭素社会に向けた緑化の推進、公園施設長寿命化計画の実施、公園マネジメント計画の策定化を図ります。また、都市公園・緑地における子育て支援施設の誘導促進、カフェやショップ等の賑わい施設の誘致等の推進を支援します。
第32回全国都市緑化あいちフェア開催の理念の継承、フェア実施に伴う運営ノウハウの蓄積やボランティアの経験、また、愛知の花卉産業のストックを活かし、2026年に開催が決まった愛知・名古屋の夏期アジア競技大会に向け、さらにリニア中央新幹線開通後を見通したグローバルな視点からの地域の活性化や国際観光振興に資するよう、緑と花に関する社会資本の整備・充実に勤めます。 そのため地域の自然・社会・歴史的資源を活かし、観光や地場産業、スポーツ振興と健康づくり、環境学習などについて、民間活力を活かしながら地域貢献するためのあり方等を検討します。
これらを実施するため、官庁を始め、関連団体との情報交換等を行い、連携を図ります。また、活動を通じて、会員の技術の向上、会員間の情報交換・交流・懇親等を図り支部の活性化を図るとともに、本部事業との協力・共催を推進していきます。 |
中部地域におけるランドスケープ(公園、街路、河川、農地、森林、まちづくり等)業務に関わり、快適で美しい公園・まちづくりの創出にむけ、取り組んでおります。
会員一同、切磋琢磨しながら、社会に貢献してまいりますので、よろしくお願いいたします。